憎みきれないろくでなし
2004年7月19日 映画DVD ジェネオン エンタテインメント 2001/04/27 ¥4,935 ニューヨークから祖国に戻ったアイルランド移民の一家の運命を、長男フランクの視点で見つめるヒューマンな感動作。信仰心は篤いが、酒好きで仕事もままならない父、生まれた子どもを次々と亡くし苦悩する母。そんななか、フランクら兄弟は精一杯、明るく生きていく。やがて、彼はひとり、アメリカへ行こうと決意するが…。
父親の「ろくでなし」ップリが凄過ぎます。
無職なのに手当てや、祝い金等のお金を全て酒に費やす。
しかし、相当なろくでなしなのに信仰心は厚く、プライド高い。
母親は、そんなろくでなし男に愛想を尽かすが。。。
何故か子供は沢山生まれる。
劇中でも「兎みたいに産んで、、。」と形容されるがまさにそんな感じ。
生まれるけど栄養失調とか病気でポコポコ死んじゃうんだな。
その後も更に子供生まれるしよー。ヲイヲイ。
映画は終始長男の視点を中心として進行する。
貧乏もかなり酷い。。。
食べ残したフィッシュ&チップスを包んだ新聞紙を、溶ける位に舐め続けるシーンや、
トイレや食事、生活環境は不衛生としか言えない凄い物で印象的。
長男はやがて成長し、、、、。ネタバレするのでこの辺で。。。
アイルランド、宗教、戦争、階級制度、等が織り込まれ、
暗い画面の中で淡々と貧乏に生きていく様を見た感じ。
自由の女神が伏線として、とても良い効果をもたらしていたのも◎。
脚本、演出、等、総合で久々に良い映画を観た感じがする。
ハリウッドの大味作品のそれでは無く、繊細な作品。
喜怒哀楽の激しい映画では無く、終始淡々としているのも良いですね。
感動作品というよりも、良い映画を観た!って感じでした♪
日記タイトルは、まさに父親に捧げる感想ですな。
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