第一部、第二部で約3時間。
目を離す隙を与えない脚本と構成。
ヒットラーの幼少期から最高権威を得るまでの
彼自身の半生を映画化した素晴らしい作品だった。

彼が若い頃に芸術家を目指していた事は、
全く知らなかっただけに意外だった。
ただの兵士だった彼がドイツへの忠誠の為に、
命をかけて従軍する中、位を上げて行き、
人に命令する歓びを知り、自信に満ち溢れて行く様子や、
様々な人間が彼に近付き、そして去って行く様子は、
誰も信じない、信じられないヒトラーの孤独感を上手に演出していた。
姪のゲリや愛人エヴァに対する独善的な愛は、愛情を超えて何か恐怖だった。
主演は「アンジェラの灰」でダメダメ夫を演じて居たロバート・カーライル。
とにかく彼の光る演技で終始した感じだった。
狂人の独裁者というイメージが強いヒットラーだったが、
ドイツを愛し過ぎるあまり他民族を排斥したまでで、
禁酒、禁煙を励行し、ワグナーを愛し、、、。
自分の理想国家が作りたかっただけの善人だったのでは?と思わせる部分も有る。

1人殺すと殺人で、大量人数を殺すと革命、、、という台詞が
確か「ザ・ロック」の中で有ったが。。。。
英雄になるか狂人になるか?は時代に拠るのかもしれない。

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